関連用語解説(コクチバス)
フリー百科事典ウィキペディア『コクチバス』より
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コクチバス(小口バス : スモールマウスバスとも)、学名 Micropterus dolomieu は、スズキ目・サンフィッシュ科に分類される魚の一種。オオクチバス(ラージマウスバス) M. salmonides などと共に、通称「ブラックバス」と呼ばれることが多い。
分布
北アメリカ(カナダ南部、アメリカ中東部)を原産地とする 。
日本(東北地方~近畿地方)に移入分布する。
形態
成魚は全長30-50cmほど[1]。オオクチバスと比較して口が小さく、上顎の後端は目より後ろには達しない[1]。またコクチバスの方が体高が高く鱗が細かい。側線上部鱗数はオオクチバスが8なのに対し、コクチバスは11-13である。
外来種問題
日本では1925年にオオクチバスとともに芦ノ湖に放流されたが、少なくともその時は定着しなかった[2]。しかし1991年に突如長野県の野尻湖で発見され、その後日本各地(木崎湖や檜原湖など)で生息が確認されるようになった[3][4]。分布が拡大した時期には、日本全国に移植放流されているアユやゲンゴロウブナの生産地からは発見されていなかったため、これらに混じった放流による拡散ではなく、コクチバスそのものの移植を目的とした密放流が強く疑われている[3]。2005年千曲川での繁殖が確認されている。
オオクチバスよりも低水温を好み、流れの速い河川でも生息できるという性質から、オオクチバスが侵入できないような渓流域や流水域にも侵入し、在来生物へ影響を与えることが危惧されている[1]。捕食が確認されている生物種は、アユ、イワナ、ウグイ、ヒメマス、ヤマメ、ヨシノボリ、ワカサギなど幅広い[4]。こうした悪影響を考慮して、日本生態学会では本種を日本の侵略的外来種ワースト100に選定している[3]。
外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)による特定外来生物に指定されており、無許可の生きたままの飼養・保管・運搬・輸入が一切禁止されている[1]。沖縄を除く都道府県の内水面漁業調整規則で移植が禁止されているほか、琵琶湖などでは再放流が規制されているので注意が必要である[1]。中禅寺湖や本栖湖では、延縄や刺網を用いて駆除が行われている[3]。
野尻湖や桧原湖は密放流が問題となっているが、コクチバスをバスフィッシングの対象魚として観光資源にもしている(詳細はブラックバスを参照)。

